2018年06月12日 に初出の投稿

Last modified: 2018-06-12 10:22:30

Ruth Garrett Millikan, Beyond Concepts: Unicepts, Language, and Natural Information, Oxford University Press, 2017, 256 pp., $35.00, ISBN 9780198717195.

Reviewed by Andrea Onofri, University of Graz

NDPR - 2018.06.09 Ruth Garrett Millikan, Beyond Concepts: Unicepts, Language, and Natural Information

われらが戸田山会長が『哲学入門』で紹介してミリカンは読書人に名前は知れたと思うけれど、それから4年も経ったというのに、彼女の業績に関する研究論文どころかブログ記事すら見当たらないという実情だ。結局はいつものように日本の哲学オタクらしく「消化」という名前の情報処理をして終わったのだろう。いや「日本の哲学オタク」というか、似たような傾向は宗教や社会思想など全般に言えることなので、「日本人らしく」と言った方がよいのだろうけれど。ちなみに本書の翻訳が違法に公表されているのは知っているけれど、それ以外は検索しても彼女の本を販売している EC サイトのページが大半を占めている。

そういう意味では、三浦さんがラッセルのサイトをあれだけ熱心に運営しているのは立派なことだと思う。もちろん、ああしたことは学術研究者の知的義務でもなければ大学教員としての職責でもないわけで、簡単に言えば趣味の範疇にあるし、そうであってよいのだが、学生でそういうことをやる人が殆どいないというのが不思議でしょうがない。学部の専門課程2年間を使って、メモのようなブログ記事を1週間に1本ずつ公開するだけでも 100 本近い記事のコンテンツをもつサイトになるのだ。もちろん、それをそのまま卒論になどできないが、2年という期間を使って一つのテーマで文章を書き続けるという、無駄かもしれないが無意味ではないチャレンジをしてもいいだろうと思う。

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