Scribble at 2017-12-05 22:40:56 Last modified: unmodified

90年代の終わり頃にネットを使い始めて、英語の哲学関連の掲示板をドイツ系アメリカ人と一緒に運営していたことがあるのだけれど、何のきっかけだったか、科学哲学を学部時代に勉強したというアメリカの検事さんに何冊かの本を送ってもらったこともあるな。リソースの格差が徐々に解消しつつあるのは「良いこと」だとは思う。もう昨今では、検索すれば(違法にアップロードされているものも含めて)科学哲学を勉強するための資料や教科書なんて幾らでも手に入るし、論文に至っては購読していなくてもプレプリントや個人の公開論文だけで膨大な数になる。なので、後は本人の能力と努力で勝負だ。或る意味では冷酷だけど、若い人にはやりがいがあるんじゃなかろうか。たぶん僕らの側から留意しないといけないのは、「高校生なり」の成果みたいなものを押し付けずに、そのへんの大学に一山幾らでいるただの英語秀才を超えるような成果が出るに任せることだ。

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