Scribble at 2026-06-30 21:56:27 Last modified: 2026-07-01 08:19:11
「英語の発音を上手になりたい」という話は、それこそ中学時代から同級生(の女の子)から尋ねられたのだが、これは本当に単純な答えしかないと思う。たいていの人はネイティブのアメリカ人やイギリス人が近くにいるとは限らないし、しかも自分が学びたい単語を都合よく発音してくれるとは限らないのであるから、大きなコストをかけずに初学者がやるべきことは、「辞書の発音記号を正確に学んで、一つ一つの単語の発音記号を正確に読み取ること」だと思うんだよね。まずは、これ以外にないと思う。
そもそも、日本で英語を教えている中学や高校(いや大学ですら)の教員の大半は、はっきり言って英語で出鱈目な発音をしている。「ルー語」のようなインチキとまでは言わないまでも、それが発音上の和製英語であるという自覚がぜんぜんないのだ。これは、ペーパー・テストだけで教員資格を取ってるような人々に典型と言ってよい傾向であり、まだアメリカ人の補助教員などが普及していないし、生徒の中にも帰国子女や移民が少ないという状況だからこそ誤魔化せているだけの話なのだ。
たとえば、"pile" なんていう簡単な単語を、英語の教師ですら「パイル」などと発音しているのには驚かされる。もちろん、「パイル」と発音しても意味や意図を想像してくれるアメリカ人やイギリス人は多いだろうし、多くの辞書には語義としても「パイル」などと書かれているし、発音記号でも [pail] と表記してあるから仕方ないとは言え、丁寧に調べていれば、Merriam-Webster の辞書などに [pajəl] と書かれていることを知っているだろう。あるいは上の Merriam-Webster のサイトで表記されているように、[pī (-ə) l] と表記されていることも一例として知っている筈だ。なぜなら、英語を教えている人間で IPA 式以外にも発音記号の体系があることを知らないなんてモグリと言ってよいわけで、IPA 式以外の発音記号を使った辞書を一冊は持っているのが当然だからだ。そして、Merriam-Webster の辞書を参照すれば、"pile" が「パイル」というよりも「パイァル」であることが分かるだろう。実際に、Merriam-Webster のサイトだけでなく、Google Translate などで発音させても、そう聞こえるはずである。
つまり、辞書を有効に活用するだけでも英語を使うための基礎を固められるわけであり、知らない単語や初めて学ぶ単語は辞書を引いて丁寧に学ぶことをお勧めする。こんなことは、単純な話なのだ。