Scribble at 2026-07-06 12:33:02 Last modified: unmodified

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そんなFiveThirtyEightについて、シルバー氏は「アーカイブの質は徐々に低下していましたが、少なくともテキストベースの記事はほとんど残っているだろうと思っていました」と述べていた一方で、2026年5月にシルバー氏が以前FiveThirtyEightに書いた記事を探したところ、記事は削除されておりリンクにアクセスしてもABC Newsのホームページにリダイレクトされたそうです。シルバー氏はそれについて特に発信をしませんでしたが、元同僚であるナサニエル・ラキッチ氏も同様に「ABC NewsがFiveThirtyEightのすべての記事を完全にオフラインにしました。何千ページもの知識の不要な抹消です」とXに投稿しています。なお、ABC Newsはこの過去記事削除について公式にコメントを発表していません。

ディズニーが削除した政治・経済・スポーツ等の情報サイト「FiveThirtyEight」の約4万件の過去記事を探せる「fivethirtyeightindex」

アメリカという国は、もちろん必要に応じた大義名分として掲げられる「独立」とか「自立」の精神があるからこそ、政府や自治体とは異なるポリシーで企業や組織を運営していることが多い。したがって、公的な記録については過剰と言えるほど収集や保存に予算と人手をかけていながら、トランプ政権を始めとして特定の財務ポリシーが採用されると、簡単にそれまでの慣行や施策が引っ繰り返されてしまう。なので、アメリカを一口にイギリスと同じような慣習法の国と呼ぶことにも一定の保留が必要だと言っていい。特定の家族や特定の地域などには成員に共通の慣習があるのかもしれないが、それらを超える規模の組織には希薄であるか存在しない可能性があるからだ。僕が、例の「白熱教室」おじさんのような共同体主義の社会思想研究者の理屈に胡散臭いものを感じるのは、こういう理由もある。"the United States of America" というフレーズを高らかに掲げるご都合主義やイデオロギーなんて、本当にアメリカに根付いているのか、仮に根付いているとしても、その思想の実態とは何なのか。

というわけで、このように記録や文書や書籍などを簡単に窓から投げ捨ててしまうという人々もいる。もちろんだが、あの国が事実上のキリスト教国家であるという一面もあることを知っていれば、正当な理由さえあればすすんで焚書の類を実行することにも不思議はないであろう。実際、ここまでのあからさまな事例ではなくとも、教育機関への推薦図書から DEI に関連する書籍が続々と指定解除されたり、あるいは逆に DEI に関する書籍や映画などが「有害」の扱いを受けたという報道だってある。

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