Scribble at 2026-06-15 12:41:37 Last modified: 2026-06-15 14:52:51

しばらくのあいだ『マチズモを削り取れ』(武田砂鉄、集英社文庫、2024)に目を通していて、もちろんかような感受性なり節度をもった人物が「男性に」いるのは分かるし、そりゃそうだと思う指摘も多々あるのだけれど、なんしか文章が読み辛くてあきれてしまう。これが当代の「ライター」と言われる職業の頂点にいる一人(大出版社から雑文を出版してもらえるのだから、こう言ってもよかろう)だというのだから、暗澹たる気分にもなる。いよいよ日本の出版業界は人材が枯渇してきたと思わせるし、次から次へと新書や文庫が発売されていながら、その多くがゴミのような小説やエッセイ(の、なんと復刊や新装版だったりもする)であることにも納得がゆくというものだ。

繰り返すが、この本で指摘されている数々の愚劣な差別(制度、意識、風習)に対する著者の違和感なり苛立ちのようなものには同感する。だが、ブログで垂れ流しているような回りくどいだけの悪文では、多くの人には伝わらないと思う。

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