Scribble at 2026-04-24 11:25:34 Last modified: 2026-04-24 11:35:11
Go を習得して、コーポレート・サイトのリニューアルに際しては Go で一部あるいは全体を構築する予定にしている。そのため、素人じゃあるまいし公開サーバへ勉強中の人間がコードを実装するなんてわけにはいかないから、ひとまず弊部で運用している非公開のシステムを Go で組むことにした。そういうことで、昨日は手に入れた上のテキストを元にノートを作り始めて、業務のあいだに50ページほど目を通してみた。
実際にローカルの環境で少しずつ動かしながら読み進めると、なるほど Go には独特な仕様がある。文字列型の変数は immutable だし、暗黙の型変換("type conversion" とは言わずに、敢えて "type promotion" と呼んでいるようだ)もしないので、
if ( $var ) { then(); }
なんていうこともできない。ちゃんと boolean を戻すような処理が必要であるから、こういう場合は
if ( $var != '' ) { then(); }
などとしないと、コンパイル時のエラーとなる。面白いな。
ということで、少しペースを上げて、連休へ入る前に通読しておきたい。何年か前に PHP の本を復習がてらに1日で読了したときは、ノートを取っていなかったし(いわゆる差分を習得するための読書なので、なんだかんだ言っても四半世紀のキャリアがある PHP プログラマが、いまさらノートを取る必要はない)、明らかに着目するべき差分だけを丁寧に読んだから速く済ませられたが、新しい言語を学ぶに当たっては、それまでの経験が活かせる場合と独特な仕様として記憶に留めなければ逆に危ない場合があるため、それなりに注意して教科書を読む必要がある。
なお、本書の他にも Go のテキストを何冊かをざっと眺めたけれど、いまのところ本書の記述が最も体系的で、筋の通った積み上げ方の説明になっていて、例の「ひとめぐり」のように冒頭で言語仕様を雑に紹介するという無意味な文章もなく、それからケース・スタディの中で言語仕様を場当たり的(としか思えない)に紹介するという、僕に言わせれば通俗的に見えて実は初心者に分かりにくい構成という、どの欠点もない良書だと思う。さすがはオライリーだ。ただ、いまやペーパバックですら12,000円もするというのは、どうなんだろうか。僕ら中小企業のエンジニアなんて、通り一辺倒のベース・アップで月給が数千円ていどは上がっているが、こんなものは税金や年金・保険料率の変更で消し飛んでしまうわけで、実質的にはどんどん可処分所得が下がっていると言っていい。月給が手取りで数万円も上がるのは、それこそ厚労省の官僚や NHK の記者が見ている、新橋や品川や八重洲あたりの上場企業の人々か、キーエンスのような例外的な企業だけであって、大半のサラリーマンは給料なんぞびた一文も増えていない。それに加えて、いまや日本の労働人口の半分は非正規である。正直言って、たかだかプログラミング言語の入門書ていどに12,000円も費やすのは、それなりに負担の大きい若者も多いだろう。そら、日本語で日本人が書いたテキストで3,000円くらいのもので勧められるものがあればいいけれど、勧められるかどうかを判断する材料は書店で立ち読みするくらいだ。そして、ご承知のとおり日本語で読める本の多くも、本書のような書籍の翻訳なので、どのみち昨今は7,000円くらいする。