Scribble at 2026-08-28 12:13:58 Last modified: 2026-08-29 13:41:16

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Google AI Studio でサポートされているサービスには "AI Talk Radio" というものがあって、Gemini Notebook での音声解説みたいにポッドキャストやラジオ番組風の音声解説を作ってくれる。試しに、「さくらインターネットで起きたと報じられている情報セキュリティ・インシデントについて解説してくれ」と日本語で命じてみたのだが、出来上がったのは英語で話すラジオ番組のようなもので、やたらと膨大なデータが漏洩したかもしれないと騒ぐだけで、あまり内容のある話になっていない。もちろん、詳細は当事者である企業が発表していないのだから仕方ないとは言え、たとえば漏洩したのは販売管理データなので、利用している会員の情報であるから、サーバの管理者情報とは違うといった解説が望まれるのだけれど、そんなことは実際に会員企業として利用していなければ、雑にウェブ・ページを検索しただけでは分かるまい。

このように、巨大 AI 企業がリスクをあれこれと議論しているのは、本当に限られた利用目的と機能についてだけなのであって、実際にはたいていの用途について生成 AI は満足のゆくレベルの仕事をしてはくれない。確かに、プロンプトが雑だという指摘はできるかもしれないが、そもそも現今の生成 AI サービスは雑な指示でも色々なことを独自に想定して勝手に仕事をしてくれるからこそ、世界中の無能なコーダが大量の pull requests を提出できるようになったのだ。つまりは、現行の生成 AI は凡庸な人間や無能を置き換えるために利用されているという側面もあるのだから、雑な仕方で使えるようなパフォーマンスに達してこそ本来の目的を達せられるわけであり、逆に精密な条件やプロンプトを与えなければ仕事を満足にやってくれないようでは、その準備だけで無駄な工数が多くかかってしまう。それでは生成 AI エージェントに委ねても大して効率は上がらないだろう。

Apple の UX デザイン設計における方針と同じく、雑に使えるということは馬鹿でも使えるということであり、これこそ商品を大多数の(自分ではクリエーティブだと思い込んでいる Apple ユーザのような)凡人に向けてセールスするための秘訣というものだ。

[追記:2026-08-29] ちなみに、Google AI Studio の、特に AI Talk Radio について調べているのだが、殆ど情報がない。これは、Pro プランのユーザでも1日に作成できる音声ファイルが3つという制限があって、色々と試すことができずにノウハウが不足していることに加えて、いわゆるプロンプト・ガイドのようなものが存在しないために、既存の手法を試す他にないという事情があるのだろう。もちろんだが、たいていは英語が読めない日本人のブログで取り上げている事例は殆どないし、あったとしても自動翻訳を元にした下らない解説であり典型的な AI スロップだ。素性や業績の分からない日本人の記事なんて無視してもいい。あと、この Google AI Studio での生成プロセスは、実際にやってる人は知ってると思うが、失敗する割合が非常に高い。AI Talk Radio でも、5分以内の解説を依頼しても、だいたい 1/2 の確率で音声の生成に失敗してしまうのだ。これで、Pro プランでも1日に3本までしか作れないのだから、あまり期待できるサービスとは言えない。

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