Scribble at 2023-05-03 21:53:32 Last modified: unmodified

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人事など事務管理部門が採用停止の対象になるという。こうした部署に従事する同社の従業員約2万6000人のうち「30%が今後5年間でAIや自動化によって代替される」との見通しを示した。約8000人の雇用が影響を受ける公算が大きい。クリシュナ氏は「人事など日常的な業務は完全に自動化されるだろう」と述べた。

AI代替可能な職種、採用を停止…IBMのCEO「日常業務は完全に自動化されるだろう」

心理学や社会学の素養もなく、人付き合いの経験としても未熟な人々が人事なんて担当している限り、大企業のように個々の社員を見て回ることなど不可能であればなおさら、人事というのは考課にしろ採用にしろ文字通り機械的な作業にならざるをえない。したがって、機械に置き換えたらいいじゃないと言われても文句は言えまい。

しかし、中小企業の人事はそういうわけにはいかない。大企業のように一定の離職率を見込んで、大根を仕入れるように東大や早稲田の出来損ないどもを大量に採用するのとは違って、中小企業の採用は失敗すると大きな影響がある。採用で支払った紹介サイトや人材紹介業者へのリベート、入社した人材に研修を施す人事担当者や配属部署の人員の工数、そして使い物になるかならないかを判断するまでの給与(基本、これは死に金と思った方がいい)を1年分と考えたら、おおよその推定で1,000万円ていどの投資と考えるべきである。

ちなみに、これは当人の年収を、中小企業としては破格の300万円ていど(一ヵ月の手取りが20万円くらい)として計算した場合である。それでも、作業環境を確保したり、もちろん社会保険料は会社が折半で支払っているし、企業は従業員を雇って維持するために色々なコストがかかる。大企業よりも中小企業の採用や考課を間違う方が、経営にとって大きなインパクトがあることを、あまり実感していない部門長や経営者が多い。営業がデタラメに交際費を浪費したり、経営者が役員室にデリヘル嬢を連れ込む方がコストがかかると思っている節がある。しかし、実際には人事の失敗こそ大きなインパクトがあり、それが累積することで多くの中小企業は能無ししかいない悲惨な組織として軌道修正が手遅れになるのだ。そういう事態に至っても、代わりに「いい人」に来てもらうなんて不可能だ。よって、人事は非常に大切な仕事であり、IBM の人事なんて馬でもできるだろうが、多くの中小企業では最低限のしかるべき能力をもつ人材が担当しないと酷いことになる。

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