Scribble at 2026-07-09 11:55:42 Last modified: 2026-07-09 15:17:32

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UQモバイルの新割引「コミコミおトク割」の損益分岐点を検証、ゴールドカード年会費の元を取る条件と他社比較

身も蓋もない話だが、慶応の学卒がこういう文章を書くのも無理からぬことだとは思うのだけど、ちょっとこの石野純也という人物の言葉遣いは酷過ぎるので、財務会計にも一定の素養がある者として取り上げてみよう。なんで財務会計を持ち出すのかと言うと、もちろん「損益分岐点」という言葉を誤用しているからだ。これは濫用なんてレベルを超えた、文化的な次元での犯罪行為と言ってもいい行いだと言える。ライターとしての最低限の節度を下回る、DeNA = WELQ のコピペ野郎に匹敵する言葉の運用だ。

この文章を最後まで読めば分かるように、実はタイトルの他に「損益分岐点」という言葉を使っている個所はない。したがって、内容の脈絡から言葉遣いの是非を暗示するようになっていて、「これは言葉の誤用だ」と指摘されても逃げやすくなっている。もちろん本人は、サービスの損得勘定という意味で使っているのは明らかだが、これを財務会計の本来の意味である「売上高(収益)と総費用が等しく、利益も損失もゼロである状態」だと言えば、恐らくは本来の意味に見合った箇所を文章から探してきて、文章の内容と嚙み合っていると抗弁するのであろう。しかし、もしそうであるなら利益と損失がゼロになるということなので、消費者がそういうバランスを求めているという話になってしまう。だが、そもそもこの記事は新しいサービスの「おトク度」を解説しているのではなかったのか。

このように、近頃は損得勘定やトレード・オフのような概念で説明すればいいものを、新しい言葉を覚えたての小学生みたいに「損益分岐点」と書いてしまうライターがいる。あるいは、損益分岐点の話なのに「トレード・オフ」だと言ってみたり(もちろん、これも誤用だ)、つまるところ学術研究者や各分野のプロパーとか専門家の真似事をして見せたいだけの文章が多すぎるのである。ちなみに、こういうことを「ペダンティック」と呼ぶのは、厳密には間違いであろう。なぜなら、嫌な言い方だが僕らのように最高学府(大学院の博士課程)にまで進んだ者が学術用語を使って何かを論じたり説明するなら「衒学的」と言えるが、他人にひけらかす学識や教養がない者が学者の真似をして文章を書いても、それは衒らかし(ひけらかし)でも何でもないからだ。

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