Scribble at 2025-11-23 18:39:49 Last modified: 2025-11-23 18:41:13

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最新日米口語辞典 [決定版]

何が「決定版」なのかはともかくとして、MarkupDancing でも述べたように、これは発売されている最新版を勧める。松本道弘氏は英語教育者として有名だったが、彼らが編集した旧版には数々の sexism 表現があって読むに耐えない。寧ろ昭和時代の女性差別の資料として使えるほどだと言いたい。かように、英語さえ「ペラペラ」ならいいかというと、もうそろそろ短絡的な「国際人」などという、日本だけで通用する異常なパーソナリティを妄想するのはやめてもらいたい。何度も言うが、アメリカにいる犯罪者の大多数は英語が「ペラペラ」である。

もちろん、だからといって辞書編纂に進歩史観を持ち込むつもりはない。だいたいにおいて、新しく出る辞書には誤植や語義の間違いも多く含まれているからだ。しかし、改訂されていく場合には、やはり新しい版ほど優れていると考えてよいだろうと思う。したがって、本書についても新しい版を手に取るのが望ましい(とは言え、旧版を古本で買うのに比べて5,280円もするのはどうかと思うが、マイナーな辞書はたいてい高額書籍である。本書のように趣味的と言ってもいい辞書となれば、仕方ないであろう)。

なお、推薦コメントとして「東大王」とかいう番組に出た若造が「今までなかった和英辞典!」などと愚かなことを書いているが、これは二つありえる解釈のどちらにおいても愚かな発言であろう。一つは、これまでに出版されなかったという意味だが、これはあくまでも過去に出版された辞書の改訂版である。改訂版を「今までなかった」などと言うのは、受験が終わって急速に現代文の偏差値が50くらいにまで下がった受験秀才ということだろうか。あるいは、もう一つの解釈として、自分が所持している辞書としては今まで(持って)なかったという意味にも取ろうと思えば取れる。だが、この場合も自分が所持していなかったというだけの些末な事実を辞書のセールス文句や推薦として言えるほどの傲慢さを、たかだか東大の学卒ふぜいが持っているというのも奇妙な話である。まともな東大生であれば、学卒なんて学術や知識という基準では「カス」だというくらいの正しい自己認識や自覚をもっているのが当然であり、それすらないというのであれば、たぶんこの人物は予備校の予想問題を暗記してたまたま東大に合格したのであろう。そろそろ、こういう暗記力だけで東大生になったり雑学博士になったりするガキんちょを称賛する風習はどうにかしたいものだ。

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