Scribble at 2024-05-06 13:08:12 Last modified: 2024-05-06 13:19:37

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Why Evolution Is True - Why Evolution is True is a blog written by Jerry Coyne, centered on evolution and biology but also dealing with diverse topics like politics, culture, and cats.

いまのところ、雑感として言えば日本でこのようなブログや啓発活動を必要としているようには思えない。どれほど自民党の代議士がバカでも、進化論を否定するような連中の話をオフレコの後援会で喋ったり、あるいは何かの観測気球としてタレント議員をはじめとする陣笠どもに放言させるような策略もない。公明党ですら、そんなことをするようには思えないわけで、日本で進化論を否定してみせるような炎上商法をやりかねないとすれば、大阪維新の会くらいだろう。いや、もしかすると「民間の(悪、もしくは浅)知恵」しか能が無い連中であるから、ひょっとすると本当に大阪でも極め付きの底辺校を出てて進化論をガチで疑うような人物がいるかもしれんがね。

些事はともあれ、いま述べたように大半の国民は進化論を積極的に疑ってはいないにしても、それはおそらく進化論を(正確に)理解しているからではない。もとより、進化論を正確に理解しているとはどのようなことであるのか、それを日本国内に限ってですら、明快に議論するどころか提案してみせた事例が殆どないからだ(三中氏の著作などは、そもそも生物学の哲学に関心があるという大きな前提が必要だ。いくら通俗本を書いていても、最初からオーディエンスは決まっている)。寧ろ、今西学派のように既存の進化論を疑問視するための藁人形として描く人ばかりが目立つので、進化論を疑ってはいないにしても、どちらかといえば進化論を疑問視する論説や著作のいかがわしさへの反感こそ、皮肉にも進化論を「常識」的な信念として強化する要因になっているのではないかとすら思う。正直、今西学派に限らずポモや、あるいは敢えて「傍流」を自任してる人々の著作って、なんであんな下品な装丁の本が多いんだろうと、高校時代から不思議なんだよね。

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