Scribble at 2023-12-11 19:28:02 Last modified: 2023-12-11 23:08:54
私はいつも同じことを言うんですが、課題は何かとか、懸念は何かとか言わずに、どんどんやればいいんです。日本にまん延している空気感なのですが、課題を挙げて、何か分かったような気になって、実際には行動しない。それでは意味がないです。黎明期の技術に課題があるのは当たり前ですし、その課題をすぐ乗り越えていくわけです。(松尾豊/談 in『ChatGPTエフェクト』)
もちろん、僕も色々と生成 AI は使っていて、当サイトでは Stable Diffusion による画像の生成という話しかしていないけれど、社内規程の下書きとか .htaccess を始めとする設定ファイルのフォーマットをチェックしてもらうといったことにも使っている。
たとえば、Bard に「.htaccess ファイルに Allow from all と同じ効果のあるディレクティブを Apache 2.4 以降の流儀で書いてください。」と入力すると、「Apache 2.4 以降の流儀では、Allow from all の代わりに、以下のディレクティブを使用します。Require all granted」と回答してくれる。ChatGPT も使うが、やはり使っている人が多くてレスポンスが酷く遅いときがあるので、どちらかと言えば対話式に使うのは Bard の方だ(Edge のサイド・バーは更に酷い遅さなので、ドイツ語のサイトでページを要約させるといた用途の他には使わない)。
また、そろそろ学術研究にも使うつもりだ。とは言っても、せいぜい有能な助手といったていどの役割であろう。結局、生成 AI は「生成」とはいうものの原則はウェブ検索の結果をアレンジしているだけなのだから、僕らのような高度にクリエーティブな思考は(まだ)できない。なお、「僕らのような高度にクリエーティブな」と形容したが、これは僕が天才だと言いたいわけではなく、ヒトであればハマスのテロリストだろうとプーチンだろうと京アニ犯人だろうと持っている認知能力のことだ。生成 AI には、そういうクリエーティブな能力は(まだ)認められない。
しかし、それでも過去のアマチュアの研究者が置かれてきた状況と比べて劇的な変化であることに違いはない。なぜなら、過去の大半のアマチュアには助手なんて(バカだろうと有能だろうと)誰もいなかったからだ。ひょっとすると、助手が調べ上げた範囲の(不正確ではあっても)事実やデータを元にしていれば、アマチュアでも一つ上の水準でものを考えたりできていた可能性だってあろう。これは、どう考えてもアマチュアの学術研究にとっては底上げの効果しかないと思う。良いことだよ。
その反面、上記のようなつまらないコメントを言うしか能がない東大教授が不要になるということも避けられないであろう。この手の「加速主義」というのはネットでは昔からお馴染みであり、GAFAM のマーケティング屋、デタラメな思いつきで起業する都内の金持ち坊や、あるいは単純に反社のペーパー・カンパニーなどがサポートしてきた、主にリバタリアンの発想だ。そして、こういう慶応の経済学部と SFC に一山幾らでいるような手合いが基本的に結果に対して責任を取らないクズどもであるのも昔からよく知られているわけで、かような梯子外し野郎の言うことなど聞く必要はない。そもそも、制約や規制があるくらいで停止するようなアイデアや事業なんて、最初からそのていどのものなのだ。こんな連中は後先を考えない脳筋なのだから、バカはバカらしく振る舞うがいい。