Scribble at 2025-03-28 18:47:36 Last modified: 2025-03-30 06:45:05
このほど本社を移転するにあたって、大量のデスクトップ・パソコンや外付けの HDD を廃棄する予定だ。移転先はレンタル・オフィスだし、経費削減のために確保した座席数も限られていて、借りた敷地が狭いからだ(つまり、社員の数だけ座席を確保していない)。そういうわけで、外付けの HDD をファイルのバックアップという名目で何台か借りてきて、業務用で使っている Dropbox の領域から重要なフォルダを自宅のマシンにダウンロードして、逆にクラウド・ストレージのバックアップを取っている。もちろん、クラウドの方が信頼性や可用性はシックス・シグマのレベルに近いと思うが、いざというときに手元のファイルを他の社員へ渡せるようにしておいたほうがいい。もう昨今は、いつ中国やロシアが大手のクラウド・ストレージに侵入したり上位のネットワーク回線に介入したり、あるいは昨日も報道されていたように中国が海底のネットワーク・ケーブルを「誤って」切断する可能性あるか、分かったものではない。あるいはロシアや北朝鮮がいつもの調子で被害妄想から色々な攻撃を(いまでもやっているが)増やしたり、ケーブルを切断する可能性もあろう。正直、僕らが利用しているインターネット回線なんて本当の意味で言う「インフラ」ではなく通信回線サービスの一種にすぎない上部構造であるから、経済や政治によっていくらでも実情は変わるものだ。いまや無線を中継して相手の国へ情報戦を仕掛けられるのだから、ケーブル回線なんていくらでも状況次第で(情報ネットワークを維持したまま)遮断できる。
さて、そんな大状況はともかく、会社で運用してきた外付け HDD の中には廃棄する予定のものがあったので、これは勿体ないからフォーマットして幾つか自宅にもらってきた。そして、いま自宅にある NAS やパソコンの内蔵 HDD のコンテンツをコピーして、複数台の外付け HDD や NAS に同一のコンテンツをソフトウェア的にミラーリングしようとしているのだが、動画についてはアーカイブをやめようと思っている。もちろん、法令が施行されるまでのあいだに YouTube などからダウンロードした講義やプレゼンの記録だったり、各種の番組の記録だったりするわけだが、こんなものをいちいち個人が抱えてもキリがない。
それに、現実の利用状況を考えると、見つけたその場で観たり聴いたりでもしない限り、ダウンロードしても大半の動画を実は観ていないものだ。ブライアン・マギーが大勢の哲学者にインタビューしたイギリスのテレビ番組なんて、書籍として翻訳されている方は一読したが、動画もたくさんダウンロードしたわりに全く観ていない。観ていないか、これからも観る暇なんてなさそうな動画を大量にアーカイブしても無意味だ。それこそいまなら NotebookLM でソースとして読み込ませて要約を読むだけでいい。
そして、最近の動画だとそもそも動画を観る気が起きないのだ。たいへん気の毒なことだと思うが、哲学や数学などはともかくとして、特に最近の IT 関連の動画となると、大半の発表者がインド人で、もう僕には聞き取れない。中国人は発音がうまいというか聞き取れる発音の人が多いのだけれど、インド人の英語はぜんぜん分からないし、そもそもあの「むにょめにょまにょ」と舌をしゃくりあげるように発音するのがどうにも耳障りで聴く気がしない。でも、もうアメリカの IT 業界ではああした発音の方がスタンダードになりつつあるのではないかという気がしないでもない。
そういうわけで、アメリカという国は色々な意味で面倒臭くて胡散臭い国へと急激に変わってしまったなと思う。ロシアとアメリカで、もう僕からすれば目くそ鼻くそという印象になりつつある。果たしてアメリカの哲学なんて呑気に勉強してていんだろうか。もし、その結果が「これ」なら、馬鹿を生み出す哲学ということになるし、逆にもし無関係なら、人が生きるうえで何の影響力もないということになる。それこそ、いまでも黒人がほとんど入る余地のない科学哲学という業界は、理数系の話題が好きなだけのスノッブの遊び場ということになってしまう。でも、いまのところはそれゆえ更に調べたり学ぶべきなのだろうと思う。だって、日本で「黒人と科学哲学」とか「ランド研究所と科学哲学」とか、そんなに関心を持ってる人がいるとは思えないからな。しかも、リベラルや左翼ならともかく、僕のような保守の人間(とは言っても、僕は「人類史スケールの保守主義」なので天皇制に反対だし、右翼やインチキ保守が言う大半の「伝統」はゴミだと思っている)がフェミニズムとかやるんだから、それなりに珍しい取り組み方はできるだろうと思う。