Scribble at 2026-10-16 21:01:35 Last modified: 2026-10-16 21:04:09
先月の後半くらいから世界中で蔓延している、生成 AI のエージェントを使ったと思われるサーバへの不正アクセスと情報漏洩の大量発生だが、これは一つの時代を画すると言えるくらいのインパクトがあるなと思っている。
簡単に言うと、いましがた「さくらインターネット」のレンタル・サーバや VPS に対する新規申し込みが停止されている状況でも推測できることだが、レンタル・サーバ事業として一定のセキュリティ・レベルを維持するために必要なコストが跳ね上がってくる可能性がある。なぜなら、防御する側も生成 AI エージェントを回し続けて対策を見つけたり適用する必要があるからだ。このコストがどれくらい利用料金に反映されるのかは分からないが、例の「サービス維持費」といったインフレなどを理由とする恣意的な値上げ措置に加えて、生成 AI エージェントによる防御をサービスの基本に数え入れるようになれば、その値上げ幅や基本的な用途での基本料金が、もはやプライベートな用途でサーバを使うには高すぎるというところまで行ってしまう可能性はある。そして、ロリポップを始めとする月額1,000円以下のレンタル・サーバ事業なんてものは慈善事業を除けば事業継続する意味を失い、続々とサービスを終えていくことになるのだろう。
僕は、健康に暮らしていって収入にも不安がなければ、70歳まで当サイトを運営していくつもりではいるのだけれど、実際にはサイトを閉じる時期が前倒しになるかもしれないと思う。サーバの利用コストという点で言えば、いまは月額で3,000円弱といったところでヘテムルを利用しているけれど、これが月額で5,000円とか1万円とかになってくると、ただでさえ年金をもらう年齢になって現職も定年退職すれば収入が減るのは明らかなのだから、正直なところウェブサイトの運営にお金を使っている場合ではない。『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の短評を掲載するページでも書いたように、僕は連れ合いと僕との生活が最優先であって、他人の生活がどうでもいいと言いたいわけではないしても、やはり最優先でないことは確かだ。一定の年収があって、時間にも余裕があるからこそ、こうして自分の言いたいことを書いてウェブサイトを運営していられるのだ。スーパーでレジ打ちしているパートの人々がウェブサイトを運営できないとまで断定するつもりはないけれど、現実には殆どのそうした境遇の人たちは(WELQ バイトや未熟な AI ユーザがバラ撒く文章を遥かに超えるコンテンツが書けるだけの知識や知性があるとしても)ウェブサイトを運営するどころの話ではあるまい。そして、それが「いけないこと」だと言う権利なんて誰にもないであろう。
そんなわけで、レンタル・サーバ事業の継続にコストがかかりすぎるなら、そもそも事業者がサービス内容を転換してしまうかもしれないし、廃業する可能性もある。別の事業者にどんどん移って行っても、そんなコストばかりかかるのでは、ウェブサイトの運営なんて面倒で続けていられないかもしれない。それに加えて、自然に残った事業者は利用料金を恣意的に引き上げてくる可能性はあるから、しょせん公の責任があってサイトを運営しているわけでもない僕らとしては、或る程度の限度を越えたらサイトを閉じなくてはならないだろうし、そうするのが当然である。