Scribble at 2026-02-20 11:12:13 Last modified: 2026-02-20 11:34:03

僕は、何度も言うが分析系のプロパーが愛用するクソみたいな喩え話や思考実験なんてカスだと思ってるので、現実に可能であるか、相当なコストや手間や時間がかかってもやれないことはないという set-up での議論が限界だと思っている。そういう前提で、ここでは可能な限り、少なくとも英語で書かれた哲学の論文でトレーニングされた、そして必要なら全てのジャーナルへアクセスして RAG のようなファイン・チューニングを実行できるエージェントを想定してみよう。これは、変態分析哲学者に監禁された女性色盲科学者なんかとは全くリアリティの異なる、おそらく金さえあれば実現可能な set-up だ。しかも、たかだか100誌にも満たないであろうジャーナルの購読料を払うだけなのだから、individual subscription の平均が年間で5万円だとしても、500万円のお小遣いがあればいいのだから、アラブの富豪でなくてもプロパーの中には実現可能というか、既に自宅で同等の環境が揃っている人だっているかもしれない。ほれ、あの緑茶とかほうじ茶とか言った、クズみたいな通俗本を書いてるやつとか、金だけは持ってそうじゃん。中公文庫もたいてい書店で平積みになってるし。

で、そういう状況でエージェントを眼の前にして、僕らのように研究を目的とした具体的で詳細な命令をプロンプトとして与えられる人はさておき、まったく初心者がエージェントを使うとしよう。エージェントには、まぁなんでもいいや、AI に関連して学界へ殆どインパクトを与えなかった議論ばかり残してきた人物にでも敬意を払って「クロサキくん」とでも名付けておこうか。このクロサキくんに、初心者が「科学哲学のよさげな本を書いて」と命じる。

まともなエージェントであれば、「はて、その『よさげ』とは何ぞ?」と尋ねるだろう。だが、相手は初心者なので、自分が何を望んだり期待しているかを正確には理解していないし、表現もできない。実際、多くの企業で導入されていながら生成 AI が有効に活用されていない、たいていの理由はこれである。使う側が馬鹿とまではいかなくても、凡庸な人間なら、道具がさほど使い物にならないのは当然であろう。それは、ペーパー・ドライバーに Griffith の FR 車を与えるようなものだ・・・などと、別に必要でもない喩え話をするようでは、僕も程度の低い「分析系」の一人ということか。こんなもん、言語分析や概念分析や論理分析と、何の関係もないよねぇ。さほど有効でもないし、だいいちオモロないわ。スポーツ・カーの知識がないとわからへんやん。

ともあれ、クロサキくんに自律的な仕事を求めるのは、はっきり言って妄想の類だ。自意識や、或る意味では目的とか野望とかスケベ根性とか、その手の動機もないのに、そんなことできるわけがないのである。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


共有ボタンは廃止しました。他人へシェアしてる暇があったら、ここで読んだあなたが成果を出すべきです。