Scribble at 2024-10-20 14:05:06 Last modified: 2024-10-22 08:44:28

数年おきに、まぁサラリーマンなので日経の「業界地図」というのを買っていて、もちろん数年前からトレンドとしてはあったものの、いよいよ電子書籍への移行が若い読者のライフ・スタイルとしても進んできている実感がある。アマゾンのレビューを読んでいても、多くの書籍で「紙面が固定されていると使い辛い」という指摘が増えていて、これはつまりフローの形式で電子書籍をリリースしていないということだ。文字の大きさを自由に変更できないとか、そういった使い難さが多くの読者に不都合を引き起こしている。確かに、僕もタブレットで本を読む機会が増えているから、iPad 10th generation のようなサイズだと、A4判の大きさで作られた PDF がギリギリのサイズだと思う。しかも、僕のように老眼のジジイが読むともなれば、いちいちピンチ・アウトなんてしてられないわけだから、開いたまま全画面表示でちゃんと読めないと困る。もちろんターゲットとなるユーザに合わせて紙面をレイアウトするのがプロであるから、自分で読み辛いレイアウトをする場合も考えられるが、実際にはそんな事例は殆どないわけでもある。たとえば児童用の絵本をレイアウトするといっても、絵本を幼児だけが読むかと言えば、そんなことはない。親や爺さん婆さんも読み聞かせるために紙面を眺めるわけだから、やはりたいていの紙面は UD が基本だ。しかも、僕が制作しようとしている(科学)哲学のテキストをガキだけが読める紙面にレイアウトするなんて、哲学者であるだけでなくプロのデザイナーでもある俺がやるわけないんだよ。

ということなのだが、フロー形式の是非については、カラムを分割するようなレイアウトだと相当に難しくなるから、これは必ずしも無条件に決められない。カラムを二つに分けて、左の広い方へ本文を置き、右の狭い方へ注釈を置くとすると、単純なフロー形式のレイアウトだと、本文の該当箇所と注釈とを同じ行から文章が始まるように連携させてレイアウトしなくてはいけない。そして、もちろんだがユーザのデバイスで表示されるときに(「ページ」という体裁ではない)、そのレイアウトが再現されなくては意味がないわけである。だが、フロー形式ではそういう連携が難しいので、たいていフロー形式で電子書籍を制作するときは、カラムを一つだけにして、言わばコンテンツを垂れ流すような配置にするのが定番なのだろうと思う。

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