Scribble at 2024-08-29 16:32:48 Last modified: 2024-08-29 16:33:43
数年ほどドネーションさせてもらってきた Aeon だが、以前も書いたように、本年で(あくまでも寄付という体裁なのだが、実質的には)購読を止めようと思う。
https://philsci.info/archive/note.html?date=20240720114752
前回は、購読を止めたら記事を無料で読むのはフリーライドだからよろしくないとは思ったが、かといって記事ごとに少額決済する仕組みが用意されているわけでもないので、これはどうしようもないと思う。それに、これまでの実績から言えば記事を1ヶ月に1本すら読んでいないのだから、こちらとしては単純に無駄遣いでしかない。
それから、記事の内容についても、東アジアの辺境国家で哲学のプロパーが誰もこのレベルで活動していないのに比べたら雲泥の差はあるけれど(いかにも「子供相手」のいけ好かないオンライン・マガジンは発行されているようだが)、やはり哲学者たるもの、そういう文化的後進国の実情と比べてもしょうがないわけである。しかるべき基準を立てて見直すと、やはり Aeon には「Aeon に掲載された記事を全く批判していない」という編集上のバイアスがかかっているとしか思えないんだよね。もしこれが、書いてもらってる相手を怒らせないための方針だというなら、逆に Aeon の書き手は思ったよりも多くない(だから減ると困る)という想像ができ、つまるところナイジェル・ウォーバートンという個人の人間関係など、属人的なリソースに頼って運営されているということになる。それは、やはり学術研究コミュニティの学会誌に比べると健全な編集方針や運営方針とは思えないんだよね。それだと(そういう理由だけで個々の論説の質が低いと言っているわけではないにしても)実質的には同人誌になっちゃうからね。