Scribble at 2024-06-17 18:25:21 Last modified: unmodified
本日は朝から京都へ出張して、某所の局舎内でだけ許可されている内部ネットワーク上の WordPress サイトを、新しく構築したというウェブ・サーバへ移設していた。大阪から京都ということで、いつも2時間くらいは見込んで8時前後に家を出るのだが、どうも30分以上は早く現地に着いてしまう。もちろん、30分の遅刻よりはマシであるから、余った時間にコンビニエンス・ストアで買い物して、今日は曇天でさほど暑くなかったので、ディレクターとの待ち合わせ場所に近いベンチに座っていた。
もちろん京都市内はたいてい同じようなものだが、とにかく観光客が多い。いつも京阪三条駅で降りてから三条通を西へ向かっていると、歩いている人物の7割くらいが観光客である。中でも、付近に泊まっているのか、どうやら食事するところを探しているらしく軽装の人たちが多い。でも朝から営業してる店って、そんなにないんだよね。喫茶店も数が少ないし、そもそも「モーニング」などと早朝から営業してるところも殆ど見かけない。加えてファスト・フードの店も、最近は24時間営業ではなくなっているため、彷徨っている雰囲気の人をよく見かける。通話しながら腹減ったのなんのと奇怪な英語で騒いでる東南アジア人らしき人もいたし、家族やカップルで放浪している体の人々もよく見かける。
さて本題は、WordPress サイトの移設であった。10時に作業を開始して、いつものことだが、現行のウェブ・サーバからコンテンツを全てダウンロードし、移設先のウェブ・サーバへアップロードしてから、WordPress のプラグインや動作上の設定をあれこれと現行のサイトに合わせる。そして最後に、現行の WordPress の管理画面から投稿記事や Advanced Custom Fields の設定などをエクポートして、移設先の WordPress にインポートする。あとは、メールの送信テストと表示確認と、記事の投稿テストで終わり。今回は、まだ DNS を新しいサーバへ向けていないため、局舎内で IP アドレスを使った内部ネットワークでの表示確認だけしかできないので、クライアントの確認もなしだ。でも、これだけなら15分くらいで全て終わってしまうのだけれど、内部ネットワークからメールだけは外部へ送信できるので(つまりメール・サーバが単独のグローバル IP アドレスを持っていて、局舎内のプライベート・ネットワークで結ばれた他のウェブ・サーバからはアクセスできる)、それをクライアント側で確認してもらうのに最も時間がかかる。結局、なんだかんだして本日も京都での作業が終わったのは13時であった。
さて、過剰なサービスだが、プライバシーマークを運用している企業で情報セキュリティの実務家でもあるため、それから個人的な好奇心というか老婆心もあって、移設先のウェブ・サーバのスペックを調べてみた。ただし、あくまでも WordPress の管理画面に表示される「ヘルク・チェック」で確認できる範囲のスペックだ。実は、局舎内からファイルの転送は WinSCP で行っており、それはつまり scp over ssh で接続しているので、アクセス用の端末から TERA TERM Pro でサーバに ssh で入ろうと思えば入れるから、シェルのコマンドでもっと詳細なスペックは調べられる。しかし、それを許可もなしに行うのはウェブ制作会社の作業範囲を逸脱しており、いくら無料で確認するとは言っても、余計なお世話というものだ。というわけで、シェルではアクセスしていない。
ただ、WordPress の管理画面で確認しただけでも唖然としてしまうようなありさまだった。アカウントを作成してもらったときに、パスワードに "2017" という文字列が含まれていたので不審に感じていたのだが、やはりクライアントいわく「新しいウェブ・サーバ」なるもので動いていた PHP は 7.4 だった。もちろん、その場でディレクターにも報告したし、既にメンテナンス・モードに入っている PHP であって、作業を局舎内に制限するなんてルールを実施しながら PHP が 7.4 とは、頭隠して何とやらだ。もちろん httpd のバージョンも 2.4 系列ではあるが適度に古いし、"RHEL" だとは言っていたが、たぶんバージョンなんて聞くまでもない。地方自治体の出入り業者というのは、本当に愚劣で無能でどうしようもないゴロツキだらけなのが相場で、専門学校を出たばかりのガキが起業したウェブの制作会社やオープン系のベンダーが、「自治体案件をやると実績作りになる」などと誰に騙されているのか、続々とこういう案件に集まってくるのだけど、本当に悪いことは言わないから止めたほうがいい。当社にしても、案件が広告代理店から幾らでもあった頃は自治体案件なんて相談すら受け付けなかったが、ようやく売上を維持するために仕方なく請けているのが実情だ。でも、自治体案件なんていくらやってもスキル・アップにはならないし、実績にもならない。