Scribble at 2024-05-31 20:34:53 Last modified: 2024-05-31 21:14:18
thanatophobia について、僕は当サイトの論説を自分のために書いていると言っていい。つまり、たとえば加藤さんが書いたという『死を迎える心構え』みたいな、古今東西の片言隻句を集めたアンチョコというか、素人がものを考える手間を省くための、Windows のデスクトップに散らかっているショートカットの一覧みたいなものを親切に提供しようなんてつもりはサラサラ無い。
そんなのは、みなさんが書店でお目にかかる、下らない本を書きまくったり市民運動してるあいだにスピノザ全集の編纂にも加えてもらえなくなった人物とか、古典のまとめブログを公開した業績で政府の特別委員会に入った教育哲学者とか、あるいは勉強だのセンスだのと周回遅れの浅田彰をやるつもりらしい岸くんの同僚とか、他にも履いて捨てるほどいる二束三文学者が書いてくれるだろうから、待っていればいい。どのみちそういう連中は、どこかの出版社から自分の著作集とか全集を出してもらうにあたって、適当に湿っぽい自分語りとか人生論のようなエッセイを書くに決まっているからだ。
そもそも、本を読む前に少しでも自分で考えてみるつもりもない人というのは、要するに自分で考える代わりに誰かの良さげな答えが欲しいだけなのだから、二束三文の物書きどもにイージーでマスコミ的な模範解答をもらえばいいのだ。彼ら東大暗記小僧の成れの果てなんてやつらは、その手の模範解答は息を吐くように書けることだろう。3,000円ほど出せば、いくらでも手に入る。