2019年04月04日 に初出の投稿

Last modified: 2019-04-04 11:54:08

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Perspectives on Science

さきほど Messages には「IEEE のジャーナルの方がオープンアクセスは少ないんじゃないかという話に関連して、たまに思うのは MIT のジャーナルもオープンアクセスの論文が全くないよな。もちろんたいがいの人はプレプリントサーバに上げてるから、いまどきのジャーナルなんて図書館や institution に販売してペイしてりゃいいってだけの想定なんだろうけどね。」と書いたのだが、もちろんオープンアクセスの論文だけ読んでいたらいいというものでもない。本当かどうかは知らないが、上の画像が示しているように、最も読まれている論文の上位は全てオープンアクセスのものだが、被引用数の上位は全てクローズドの論文だから、もちろんこの結果だけで言えば、多くの人に「ダウンロードされている」ということと、その論文の価値はぜんぜん関係がないという話になる。

それはそうと、これまで投稿された論文は全て無料で読めていた PhilSci Archive も、いまではクローズドな論文が発行されたら雑誌サイトの URL にリンクするだけになって、プレプリントを保管せずに落とすような仕様になっていた。もちろん、これはこれで問題がない。プレプリントとして公開してから、正式に発行された論文によってのみ正統な典拠表記が可能になったり、具体的にページ数が決まるということになれば、プレプリントとして無料で読めても典拠表記には使えないし(その論文の何ページ目であるかは、実際にジャーナルに収められたときのページ数とは違う)、かといって参考文献として示さずにアイデアを盗用したり引用すれば違法行為である。そういう牽制が実際に有効であれば、オープンアクセスと収益モデルのバランスを取って両方に効用があるという結果に落ち着くかもしれない。

まぁ、無料で読んだ論文のアイデアだけもらって論文を書く人は幾らでもいるし、読んだあとで無自覚に読んだ論文のアイデアを使ってしまう人も多いのは確かだ。音楽業界で起きる盗用疑惑なんてのは、そういうパターンも多いだろうと思う。

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