2018年03月16日 に初出の投稿

Last modified: 2018-03-17 08:12:17

個人情報とは、任意の一人の個人に関する情報であり、かつその情報に含まれる記述等によって特定の個人を識別できるものを指す。英語ではPersonally identifiable information (PII)もしくはsensitive personal information (SPI),より一般には personal data (パーソナルデータ)と呼ばれる。

個人情報

JIS に準拠したマネジメントシステムを運用する実務家としても、それからパーソナルデータに関わるセキュリティ技術者やプログラマやシステムアーキテクトとしても、この項目に書かれている説明や記述は全くダメで、実務経験もなければ実定法を勉強したこともない連中が勝手に書いているような印象がある。少なくとも日本国内の法制度や IT に関わる色々な論点について調べている人は、このページは忘れた方がいい。学部生がレポートを書く場合ですら、こんなものを参考に書けば(まともな教員から)全く評価されないはずだ。

ふつう日本語で「個人情報」と書けば、ごくありふれた「個人の情報」とか「個人についての情報」という意味だけではなく、法律で定められている用語であるという理解くらいはしておくのが成人の常識というものである。よって、この言葉で法哲学や外国法なども考慮した更に広い概念として使う場合には、特別の但し書きをしない限りは多くの人に混乱をもたらすという推定も、大人のレベルの思考として要求されてもよいはずである。しかるに、このウィキペディアのエントリーは、冒頭から国内法で規定されている「個人情報」とは違うものを説明して、なおかつ英語では PII と呼ばれるなどと勝手な対応関係まで書いている。国内法で言う個人情報はもちろん PII とは違うものであって、PII に対応するのは「識別情報」である。日本でいう「個人情報」は、例えば履歴書という書類一つに書かれていること全体のことであって、氏名や住所や所持する資格などがどれだけ細かく書いてあろうと、個々の情報は「個人情報」ではないのである。(ただし資格の登録番号やマイナンバーのような符号は、その番号を取得した事業者が個人を特定するための別のデータベースを運用していて照合できる場合は、その符号一つだけで「個人情報」の扱いになる。)

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