2018年03月13日 に初出の投稿

Last modified: 2018-03-13 22:25:04

いま Amazon.co.jp で「コンピュータ・サイエンス」のカテゴリーにある本を古いものから新しいものへ順番に眺めている。大昔に出版されているが古典的な著作というものは、もちろんプレミアがついて古本が高価になっている場合もあるが、マイナーなテーマを扱った本なら相当な安値になっている場合がある。僕が実務家として専門にしているリスクマネジメントやソフトウェアの品質管理やテスト技法などは、IT ゼネコンなら暇潰しに読書を続けて『情報処理』などの学会誌で愚にもつかないレベルの論文を書く人がそれなりにいるのだけれども、中小企業でアプリケーションの非機能要件を真面目に勉強したり実務に応用する人間など稀である。よって、そういう本は売れないので安くなるから、僕らのような者には参考になる本が安く買えてありがたいのだ。といった事情で、次の給料が出たら注文したい本をウィッシュリストへ追加している。

そこで見かけたのが、黒崎政男さんの本だ。いや、本を紹介したいのではなく、そういえば人工知能とかロボットとか言ってた研究者がいたよなぁと懐かしく思い出した次第だ。しかし、結局のところ工学の基礎概念に対する寄与が無かったのはもちろん、哲学においてもインパクトがなかった、単なる通俗書の物書きに終わった人だったなぁという感慨が強い。しかし、もとより哲学は扱う問いが普遍的であっても、その問いを問う事情は非常にプライベートなものであって、世のため人のためなどという哲学はウソっぱちであるから、ご自身が満足していればよいのだろう(だから啓蒙は偽善に陥り易いのである。本当は他人が哲学しようがしまいがどうでもいいことなんだろうという人たちが、何億冊の通俗書を書いたところでクソの役にも立たない)。

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