Scribble at 2017-10-13 12:20:31 Last modified: 2017-10-13 12:28:11

このサイトでも書いておくかな。

日本の科学哲学プロパーって、たぶんフロリディとかボシュトロムみたいな「ナウい」人々については、少しずつ用意した弾薬を後から一斉射撃すればいいと思ってるんだろうけど、そんなことしてるあいだに多くの人は「アーキテクト」とか売文家の文章とかで華麗に処理するので手遅れになる。多くの人が望むのは、自分たちに理解できるストーリーや意味なのであって、誰もプログラム書いたり HTML コーディングするために科学哲学を勉強するやつなんていない。だからこそ post-truth も一定の説得力をもつのではないのかな。

確かに、僕はアマチュアとしても一定の見識なり水準を要求したいと言ってるし、そのためにも IT アーキテクトや建築家の書く馬鹿げた哲学エッセイを、忙しい専門家に代わって粉砕する責任があってもいいと書いた。したがって、Doomsday argument にしても、Google philosopher にしても、日本のプロパーどころかアマチュアですら気軽に批評することさえしない状況というのは、少し異様に思う。確かに、時事的なことがらにいちいち反応するような責任はないとしても、彼らは哲学者であって小池百合子のような俗物とは違うことを言っているのだから、それはそれに応じて一定の時間を費やしている人間が応じなくては、扱いやすくて権威としても利用できる題材を求めている、たいていは学部卒にすぎない日本の新聞記者や雑誌編集者や出版社の人々というものは、すぐに食らいついて馬鹿げた文章を出版してしまう。自分たちは学界という保護区域でちゃんと是々非々で対処すればいいと思っているのかもしれないが、生まれた時から哲学のプロパーである人間などいないのだ。

ともあれ、

・全ては数学的構造である。

・全ては情報である。

字面のナウさはともかく、どちらも哲学的には退屈で愚にもつかないな。真面目にやるならライプニッツとか読んだ方がいいよ。

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