2017年05月22日09時58分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-05-22 09:58:16

マウンテンヴューやパロアルトに拠点を置く巨大企業が、世界の真の問題の解決を真剣に考えているのなら、新会社を立ち上げたり新しいアプリをつくったりするだけではダメだ。文化が向かう方向に大きな影響を与える者としての自らの立場を意識し、手本を示して先導する必要がある。

筆者名から確かめてみたのだが、そもそも哲学者のドレイファスは "s" が一つだけか。彼女はどうやら俳優の方の「ドレイファス」の娘さんらしい。まぁ哲学者の方の娘だったらいかにも書きそうなことだと片付けるのも気の毒な話だが。

それはそうと、前から書いていることだが、シンギュラリティ(本来は無関係)だの、ビッグデータだのとマーケティング屋の寝言を繰り返すだけでは、不老不死どころか身近な疾患や社会政策の解決にもならない。研究者の意欲は認めるとしても、結局その方向を見失わせているのは人文・社会科学の素養のなさだと思う。いや、まだアメリカのセレブは無神論者として国内のビリーバーと戦ってもいいという覚悟があるだろうからいいんだけど、松田さんを始めとする日本の人々は冷笑されることだけを恐れて、はっきりと「俺たちは死にたくない」と言わないのが卑怯だよね。どのみちそれが本当の目的だろう。

しかし、上記のように IT 企業の経営者たちが「先導」するべきなんだろうか。もちろん、セレブに或る種の騎士道精神のようなものを期待したり要求するのは自由だが、彼らがそうしなくてはいけない道理などなかろう。かといって、彼らを引きずり下ろすだけでは物事は解決しない。

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